姉属性的に見た裏僕のまとめ@十瑚お姉ちゃん

diktator2010-12-06

毎年恒例12月6日姉の日に合わせて、13日まで「日本姉大賞2010」投票が開催中。
http://www.zenaneren.org/arc/2010/20101201000000.html


ということで今年のお姉ちゃんを振り返ると、やはり吾輩としては「裏切りは僕の名前を知っている」から、戒めの手(ツヴァイルト)として弟とペアを組む叢雨十瑚お姉ちゃんを推しておきたい。
 http://www.uraboku.jp/characters/toko.html
原作は基本的には女性向けに分類されるAsukaの連載なのだけど、掲載誌あるいは作品の方向が女性向け枠であっても侮れないということは以前にもGファンタジーの「Pandora Hearts」がアリスちゃんかわいい+シャロンお姉さま+年上の妹というコンボを決めてきたことから実証済み。
というわけで油断せず注視していたところ、姉属性的には良くも悪くも予想外だった。という顛末記録。


 *最重要登場人物・べたべた姉弟
叢雨十瑚(姉) CVアリシア・メルキオット軍曹
叢雨九十九(弟) CVルル山さん
 *その他
祗王夕月 本編の主人公
蓮城焔椎真・碓氷愁生 仲良しペア


第1話ではこの九十九と十瑚お姉ちゃんの二人の出番は主人公・夕月のピンチを助けにさらっと出てくる顔見せくらいだった。
しかし第2話から早くもその本領を発揮し始める。

・第2話「永劫の調べ」本編
(まだ状況を知らない夕月を遠くから見守る二人。)
十瑚「夕月ちゃん楽しそう。」
九十九「でも、大丈夫かな。」
十瑚「えっ?」
九十九「これからの戦いに耐えられるのかなって。あんなに優しくて、真っ白でさ。」


(後ろから九十九に抱きつく十瑚)
十瑚「……でもお姉ちゃんは九十九のことも心配だよ。」
十瑚「あんたもゆきちゃんに負けないくらい、優しい子だから。」
九十九「大丈夫、僕には十瑚ちゃんがいるし。」
(抱きついたままなでなで)
十瑚「よーしよーし。お姉ちゃんから離れちゃダメだぞっ」

いきなり二人の世界に入りだしたよ!
この時点で吾輩の継続視聴は確定した。
ただ実際のところ本編はほとんど主人公・夕月の周りが中心になるので、この姉弟の出番は少ない。


ぶっちゃけ本編の大部分においては、端々にしか出てこないと言ってもいい。それどころか全く出てこない回も少なくない。
そのためこのアニメでお姉ちゃん分を補給するのは絶望的かと思われた。


だがしかし。
実はこのアニメにはわりと毎回本編と全く関係ない事をしゃべる次回予告が存在した。

・第5話「新たな出会い」次回予告
愁生「なあ焔椎真、お前また十瑚と喧嘩したんだって?」
焔椎真「ふんっ、あいつ愁生より九十九のほうがかっこいいとか抜かしやがって!そのうえ足も2センチ長いとか!」
愁生「……頼むから、そのレベルの喧嘩はやめてくれ。」

ここで間接的に十瑚ちゃんの猛烈な姉バカっぷりを披露する焔椎真・愁生ペア。
そして物語も中盤に差し掛かった10話前後から加速し始める。

・第9話「キズアト」で初の次回予告にセットで登場。
十瑚「ねえ九十九、夏用のお揃いのパジャマどれにする?」
九十九「十瑚ちゃんが好きなのでいいよ。」
十瑚「じゃあこの唐草模様のはどうかな?かわいくない?」
九十九「あ、それ。焔椎真も欲しいって言ってたよ。」
十瑚「ぬぁんですってっ!やめやめっ、やっぱり全然可愛くないしっ!」

そして第10話「慟哭」本編で九十九が敵に襲われ生死不明→復活というイベントが済んだ後。

・第12話「二人、ということ」次回予告
十瑚「見て見て九十九、野菜チップ買ってきてあげたよ。」
九十九「野菜チップ?」
十瑚「うん。九十九ってお菓子食べすぎだから、このほうが健康的かなって。」
九十九「ありがとう、じゃあチョコとホイップと蜂蜜かけて食べるよ。」
十瑚「って、それじゃ意味無いってばぁ〜!」

・第13話「運命の皮肉」次回予告
十瑚「聞いて夕月ちゃん!」
十瑚「九十九ったら、今日は“二人で初めて映画を見た記念日”なのに、まだ部活終わらないんだって!」
夕月「え、そういう記念日だったんだ」
十瑚「うん、あしたは“二人で初めて洗濯した記念日”で、明後日はぁ〜」
夕月「ま、毎日記念日なんだね」
十瑚「うん!」

・第14話「契約という名の鎖」次回予告
十瑚「九十九?またお菓子食べてるの?」
九十九「ああ。」
十瑚「晩御飯とデザートのケーキ二個食べたばっかりなのに?」
九十九「うん、お菓子は別腹だから。」
十瑚「って、そんなに食べても太らなくてずるーい!」
十瑚「ずるいずるいずるーい!」
九十九「なんで怒ってるの?」

ここでまさかの三回連続お姉ちゃん予告。
本編に出番がないならそれ以外で出番を作ればいいじゃないかという要望に見事に応える仕様となっていた。

・第16話「凍結された時間」次回予告
十瑚「夕月ちゃん、トランプしない?」
夕月「いいですけど、どうしたんですか急に」
十瑚「いままで愁生と神経衰弱してたんだけど、絶対勝てなくて。」
夕月「ああ、“神の目”ですか……」
九十九「容赦ないよ、愁生。」
夕月「ですね。」

・第18話「あなたのいない世界」次回予告
十瑚「夕月ちゃん、サンドイッチは何が好き?」
夕月「突然どうしたんですか?」
十瑚「あたしはイチゴサンドが一番好きなんだけど、九十九ったら最近はタマゴサンドが一番で、イチゴは二番だって言うの。」
十瑚「好き嫌いが分かれたこと、今まで一度もなかったのにっ!」
夕月「お二人は、ホントに仲良しですね。」

・第19話「復習の戒めの手(ペア)」次回予告
九十九「はぁ、まいったな……」
夕月「九十九君、どうしたんですか?」
九十九「十瑚ちゃんに叱られたんだ。」
九十九「知らない女の人にお菓子を貰っちゃ駄目だって。」
夕月「え゛っ」
九十九「俺、そんなにいけないことしたかな。」
夕月「た、たぶん……」

中盤ほとんど十瑚お姉ちゃんのターン!(次回予告だけ)
ただここまでお姉ちゃん側のベタベタ具合に対して、弟の九十九側はどっちかというとお菓子食べすぎアピールに終始していた感があったのだけど、実はやはりそれだけではなかった。そしてその真の意味には最後の最後で気付かされることになる。

最終話「心ヲツナグ者」で戦いが終わって千紫郎さんと十瑚ちゃんがなかよく話をしているところへ大量のお菓子を抱えた九十九が登場したと思ったら唐突に
「コレあげるから、十瑚ちゃんのことは諦めて。」
(抱えてたお菓子を全部千紫郎さんに持たせる九十九)
十瑚「えっ?ちょ、ちょっと九十九、何言ってんのっ。」



お菓子大魔神の九十九がお菓子を全部人にあげるというまさかの展開。それは九十九のシスコン性能がこの壮絶なお菓子大魔神属性をも凌駕することが明らかになった瞬間であり、つまりここまでのお菓子大魔神アピールは(たぶん)このための伏線だったのだっ!


なにげにほとんど次回予告の事しか書いてないけどつまり吾輩的には嗚呼もう次回予告しか出番がなくても十瑚お姉ちゃんはかわいいな!という話であって、本編の出番比率がどうだろうと、男側のお風呂シーンはばっちりなのに十瑚お姉ちゃんのお風呂シーンは1カットも映らなかったりしようともこの次回予告があればわりと充足できるのだった。