配点:5点

1 次の文章は、とあるファミレスでパフェに刺さってたポッキーを発端に発生した会話の概要です。


これを読んで後の問いに答えなさい。


ひ「ポッキーはチョコとしてもクッキーとしても中途半端で何を満たしてくれるのか分からない。」
そ「まあ吾輩もポッキーに対して似たような思いはあるな」
ひ「ポッキーのいいところって何があるんだ?」
く「うーむ……持つところがある。」
ひ「それは分かるがお菓子としてそんな褒められるところじゃないだろ。」
ひ「チョコとしてとりたてて旨いわけでもないしどうも好きになれない。」
そ「でも食べたんだな今。クッキーはくっつーにやったのに。」
ひ「ああ、分かり合おうと思って食べてみたけど、やはりポッキーとは分かり合えなかった。」
く「対話できなかったか……」
ひ「世の中にいくらでもあるしょうもない菓子の一つという立場で存在するくらいなら許すが、お菓子の代表のように幅を利かせてるのが気に食わん。」
ひ「たとえおやつが何円までだったとしても、そこにポッキーが入ることは無いな。余ったら全部うまい棒にする。」
ひ「お前らは本当にそのポッキーを食べたいのかと問い詰めたい」
く「CM戦略で強いものが勝つっていうのはあるな」
ひ「だいたいポッキー、って名前からしてどうなんだ。」
ひ「ポテトチップスはそのままだし、略称のポテチも名前の筋は通ってる。」
ひ「ポッキーって何だよポッキーって、ああますます腹立ってきた。」
ひ「なんで俺はこんなところで延々ポッキーをdisってるんだ。」


ひ「でもお前らもそういうのあるだろ」
そ「そういえばコンビニでフランクフルト買うとマスタードとケチャップが同時に出てくる容器がついてくるだろ」
ひ「ああ、あの便利な容器か」
そ「なんでマスタードをケチャップと混ぜるんだよ」
ひ「いや俺は両方好きだから別に。」
そ「なん……だと……」
ひ「片手で両方かけられてすごい発明だなと思ってた」


そ「だいたいマスタードって辛いものだろう、せっかくの辛いものに甘いもん混ぜてどうする」
ひ「それをいうならからしマヨネーズはどうなるんだ」
そ「あれは甘いというよりしょっぱいもの枠だろう」
ひ「ケチャップもしょっぱいだろ」
く「いや俺はからしマヨは許せない派だ」
ひ「なん……だと……!」
そ「おのれ、第三勢力かっ!」


そ「まあ百歩譲ってマスタードとケチャップ混ぜるのは一つの好みとして認めるとしてもだ。片方だけでも使わせるべきだし、一緒に出すなら分ける意味ないだろ最初から混ぜておけよ!」
ひ「いやそれはまた違うだろ」
そ「単品で使えないくせに何がマスタードだっ!夢見させるようなことを言うな!」


ひ「さて俺とそーとーは言ったぞ、くっつーはなんか無いのか。」
く「いや別に」
ひ「なんかあるだろこういう個人的な憤り。」
く「そうね……あー、最近のアニメ、何でも安易にハーレムになりすぎてないか。」
ひ「えらく広い話になったな。」
ひ「それは個人的な拘りっていうよりラノベに対する一般論だろ」
そ「しかしそれは商品として見れば仕方ない気がする」
ひ「ヒロインが一人しかいないとそのヒロイン好きな奴しか買ってくれないからな」


そ「でもまあ分かるなぁ。それでいえば、姉ゲー、と銘打って作るゲームは姉を5人も6人も出すことが多いんだよ。」
ひ「そりゃ姉ゲーだからな。」
そ「いやそれも分かるんだが、姉が何人もいると関係が散漫になるんだよ。」
そ「姉なら、姉と弟という強固で特別な関係があって、その関係の特殊さが重要なわけだ。」
そ「でも姉が同列に何人もいるとそれぞれが干渉してしまうから、姉弟という関係の縛りや特別性が薄れる。」
そ「これを姉ゲー構造上のジレンマ、と呼んでいる。」
ひ「でも姉4人くらいまでは現実的にもありえるし仕方ないだろ」
ひ「俺だって姉ゲーとして企画作れといわれたらそうする。実の姉4人に、従姉とか隣のお姉さんとか学校の先輩とか。」
そ「ああ、従姉とかお隣とかはそれぞれ違う関係が生じるから適切だ。」
ひ「でもそれだけじゃキャラが揃わないだろ。たくさん用意しないと厳しい。」
そ「吾輩が想定しているのは、実の姉、義理の姉、従姉、近所のお姉さん、先輩、母親とか。」
ひ「母親は姉じゃないだろ。姉ゲーに入れなくていいんじゃないか。」
そ「それ言ったら学校の先輩とかも別に姉じゃないだろ」
ひ「でもお姉さんゲーだろ、母親はママゲー作ればいい。」
そ「いやまて、ママゲーっていうのは企画としては大概人妻ゲー区分にされて方向が別物になるんだよ。」
ひ「OK分かった、あくまでも姉ゲーとしての作りで母親を入れたいんだな。分かった企画はそうしておく。」




問1 さて、この場面において、おかしい部分はどこでしょう?