明確に数値で示されたセリエAクラブチーム格付

ミラン>>(越えられない壁)>>ユヴェントス>>(越えられない壁)>>ラツィオ>>(越えられない壁)>>ナポリ>>(越えられない壁)>>ローマ>>(越えられない壁)>>トリノ>>(越えられない壁)>>フォッジャ>>(越えられない壁)>>ジェノア>>(越えられない壁)>>カリアリ>>(越えられない壁)>>パドヴァ>>(越えられない壁)>>バーリ>>(越えられない壁)>>ブレーシャ

これが何の話かというともちろんサッカーの強さである。
……とイタリアで言ったら255回くらいは死ねそうなことを書いているがもちろん本気で思っているわけではなく、これは昔シカゴピザを注文したときにおまけで付いてきた「ITALIAN FOOTBALL LEAGUEカード」の話。
これが付いていたのはもう十年くらい前の話なので今のセリエAにいないチームもたくさん入っていたりする。

それでこのカードでは裏面に正式名・設立年・ホームスタジアム・獲得タイトルなどが載っている下に「バトルゲーム」と称して“オフェンスパワー”“ディフェンスパワー”“PKパワー”の数値がそれぞれ書かれており、説明書きによると「自分のオフェンスと相手のディフェンス、自分のディフェンスと相手のオフェンスをそれぞれ比べ一方が二勝すればその時点で勝ち、一勝一敗ならPKパワーで勝敗を決める」らしい。
カード出すだけで終わる「勝負」をやって何が楽しいのかというカードダス的な事象そのものへのツッコミは野暮なのでまあ捨て置くとして、問題はこのステータス数値設定は基本的に「PKパワー」が高いほど「オフェンスパワー」や「ディフェンスパワー」も高くなっているということである。
オフェンスとディフェンスの両方で勝たない限りPKパワーの高い方が勝つというのに、PKパワーが低いカードより攻撃・防御の両方で劣るカードというものは存在しない。チームによって多少の偏りはあっても、偏りがあるということは「高い方の数値ではまず負けない・低い方の数値では確実に負ける→結局一勝一敗でPKパワーの高い方が勝つ」ということになり、PKパワーの表記による完全なヒエラルキーが出来てしまっている。
それがまあカードダスならばスペリオルドラゴンとスライムアッザムに絶対的な差があってもいいのだけどこれは実在のクラブチームを使っているわけで、冷遇されまくりのブレーシャと「負ける要素はない」といわんばかりのミラン最強設定を見比べたらもう切なさ炸裂。会社内部で誰も突っ込まなかったのかしら。