X68k時代回顧録

何の脈絡もなく、思い出したものについてつらつらと書いてみる。昔X68000で遊んだ、一頭身猫のマスコットでお馴染みZOOMのアクションRPG「Lagoon(ラグーン)」の思い出。
Aボタンがジャンプ、Bボタンが剣、基本的に剣を出して体当たりするイース方式で、半キャラずらしで勝てたりアイテムの使用がSHIFTキーだったりするところまでイースそっくり。というか当時のPCはまだ2ボタンパッドが主流で、F1はセーブ、F2がロード、アイテムメニューはItemなのでIキー、装備変更はEquipmentでEキー、StatesのSキーで状態表示、とかは当時小学生の吾輩でも認識していてほとんどお約束に近かった。(イースもほぼ共通)*1
ただどういう攻撃判定になっているのか当たり所が悪いと体力がどれだけあってもザコに一瞬で即死させられる場合*2があり、吾輩は最初の城でフロアを上がった途端その現象に遭遇してしまったため敵が滅茶苦茶強いものだと勘違いしてしばらく投げ出してしまった。
その後一年以上経過してからふと思い出してゲームを立ち上げてみたところ敵を普通に倒せたのでそのまま探索していたら鎧や盾を入手し、最初の街で買える地味な装備から一転していきなり金色のゴージャスなグラフィックになり俄然やる気が出たためそのまま一気にクリアまで進めていけた。
なにげにこのAボタンのジャンプはかなり微妙な存在で別に敵を飛び越えられるわけでもなくイース式の平面的ダンジョンなのでジャンプを駆使したアクションが求められるわけでもなく、ただダンジョンのところどころにある裂け目を飛び越えるためだけのアクションであり、必要な裂け目自体がさほど多くないし気をつけていればそうそう落ちるようなこともなかったのだけど一回ヘマをして落ちると即ゲームオーバーという変なバランスだったりする。途中で通る溶岩の洞窟の入り口にだけやたらと裂け目が連続していて怖かったこと以外の印象はほとんど無い。
それも隠しイベント*3を見るのでもなければそう何度も通る必要がないダンジョンなので意味が薄い。


あと印象に残っているのは炎や雷の各属性の魔法の効果が装備している剣によって変わるシステムと、最後に手に入れる伝説の剣“ムーンブレイド”は専用の「柄」(わざわざ独立したアイテムとして扱われてる)と組み合わせて初めて真の性能を発揮できるという妙な仕様。
そして主人公の実家で貰える「ライ麦のパン」*4というアイテムで初めて「ライ麦」という単語の存在を知ったのもいい思い出である。


ちなみにこのソフトはコピープロテクトに引っかかると立ち上げ時に「未熟者ですねぇ。」とか「最初のボスまではやらせてあげましょう。」というメッセージが表示され最初のダンジョンだけ遊べる体験版として機能する粋なシステムが組み込まれていた模様。やはりプロテクトをごたごたやるにしてもこのくらいのユーモアが欲しいところではある。いやまあ吾輩も当時PCゲーム雑誌に載ってるのを読んだだけで自分で見たわけではないのだけど。


*1:実はこのゲームSFCでも出ていたけど、そちらはやったことないので操作がどうなってるのかは知らない。

*2:最近になって聞いたところでは敵と壁に挟まれると駄目らしい。

*3:ある程度進めてから、引き返せなくなるイベントの前に最初の街へ戻るとZOOMのマスコットであるネコ(ドラッキー)が貰える

*4:主人公の家はパン屋。そういえばこのアイテムの効果は結局今になっても知らないw