後付け感

MBS 北斗の拳 ラオウ伝説「殉愛の章」

「激闘の章」公開直前の宣伝で第一部が放映されていた。
サウザー編がメインで基本的に焼き直しなのはまあ良いとして、どうにも言い訳くさいというか「ラオウが悪人のように振舞っていたのには理由があって、本当はこんなにもいい人だった」と必死に主張している感が強い。
もちろん元々の「北斗の拳」本編においてラオウが生きている間*1にもそういう描写が無かったわけではないし死んだ直後にも「倒されることを望んでいた」というフレーズが出てきたりしていたが、ラオウはやはり悪として立っていたキャラだと思うしこの悪なりに自身と矜持を持って何事も成すから強烈な個性を感じられたわけで、こうも「全然悪くなかった苦労人」ということにされているのはさすがに釈然としなかった。


まあ悪人全開だったトキがいきなり善人になって、後付け設定の偽者が責任全て押し付けられてしまったような漫画に今更どうこう言うのもアレなのだけど。


*1:原作本編でもラオウの死後に出てきた話のほとんどは後付け設定に感じる