1ページに全てをかける

表紙で「三ノ宮由佳里」という文字を確認したため迷わず購入。
まあ予想通り会長は1ページだけだったのだが、吾輩は1ページでも転がり回れるくらいの会長中毒なので載っているというだけで良し。そしてなにげに隣のページはおとボクの会長だった。嗚呼会長繋がりで紛らわしい。


ただやはり吾輩としては由佳里先輩をツンデレと分類することには抵抗がある。
数日前にも書いた通り由佳里先輩はストーリー開始時既に中身がデレデレだし、終盤の詩乃先生との対決シーンに至る流れに関してはツンデレに限らないシナリオ上のイベントとしてのコンフリクトであって別の種類のものと思えるのだ。
出来の良し悪しはともかくまふまふ*1の香津美先輩なんかは無関心・見下し状態から切り返すあたり典型ツンデレであると考えるし、初期段階から好意があるはずのみずいろサテライトキャノン*2も敵対的アクションを中心とするツンデレだと認知できる。まあ香津美先輩は最後まで「嫌い」と言い続ける特殊な例だが、逆に言えばこの香津美様の最終デレ状態に近い状況から始まっているのが会長シナリオであり、シナリオ上のコンフリクトを除いてずっとこの調子なのでこれをツンデレと括られると違和感を憶えざるを得ない。
これは吾輩のツンデレ観によるものとも言えるが、重度の会長中毒患者としてはどうしても拘ってしまうところ。


ともかく吾輩にとってこの本の価値の9割以上が会長ページに集約される。残りは隣のページの貴子さんと予想通り載っていたかっつぃ〜ん*3、加藤あおい@裕羅さまくらいか。


そして純粋にこのツンデレ大全という本自体について考えると企画の時点で無理があるとしか言えない。
この本のインタビューでも丸戸氏が「掛け合いの為には反応をきつくするしかない」という話をしているがまさにそれは物語構成上の基本であり、幼馴染から素直でないタイプを除いたら他に好意全開型と恋愛回避・無頓着型くらいしか残らないしツインテールの半分はツンデレでできているしもう青山ゆかり無しでは(以下略)
そもそもこれ自体あくまでも丸戸インタビューであってツンデレはおまけというか無理矢理感が拭えず、当人もそのテーマ設定に対して戸惑っているようにさえ思えた。


なんにせよ典型ツンデレですら既に半ば量産体制が確立されている現状で、この非常にゆるい基準のものを打ち出すなら本当に「大全」を編纂でもしなければまとまりようがない。
紹介記事が物凄い勢いで一定方向に偏ってるのはしがらみなのか阿世なのか、会長とか小雪*4を出すくらいなら他にツンデレとしてもっと重要なキャラはいくらでもいると思うのだが、まあ会長が載ってるというだけで買った人がここに少なくとも一人いるので判断としては間違っていないのやもしれない。


そういえばDISCOVERYの「ぎゃくたま2」から長岑一姫が出てたので思い出したが、ツンデレといえば「ツインズラプソディ」の爪切り女こと歩美ちゃん*5は愉しかった。年下だけど。(をぃ)

*1:お嬢様組曲。キャッチコピーが「ドキドキまふまふお嬢様恋愛AVG

*2:みずいろの小野崎清香。異様な大きさのリボンが某GXの放熱フィンを連想させ、バルドバレネコでも装備がキャノンだった。

*3:オレポケのちんまい先輩こと前原羽弥。怒ると「か、かっつぃ〜ん!」という台詞とともに凶暴化する。

*4:高峰小雪ではなく「ままらぶ」の藤枝小雪。幼馴染であり普通なら間違いなくメインヒロインなのに、このゲームは特殊なのでメインヒロインは未亡人であるその母親・藤枝涼子さんである。

*5:主人公の一人・紅葉に組み付いて首筋へ爪切りを突き付ける脅迫を得意とする。なにげに最近は航空機でも本当に持ち込み制限を受けるらしい。