とりあえず
MBS 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
PHASE-50「最後の力」
PS3専用戦略SLG「機動戦士ガンダムSEED DESTINY デュランダルの野望」
オーブ 完 全 勝 利 ED
- fin -
…いやもうこれいろんな意味でそんな感じ。
- 冒頭
- OP
- 最終回でもOPはしっかり入る。OP切らなくても終わらせる余裕があるらしい。
- カガリ
- 台詞無し。アホの子なので喋れば喋るほど評価落ちるのだが、バカガリが喋らなくてもその分他のキャラの駄目さが上がるだけだということが判明。
- 遺作と痔
- 戦闘描写無し。ザフトの艦だからという強引な理由でエターナルを援護すると言っただけで出番終了。
- フラガ
- シンとレイをキラアスが相手してるからあとは雑魚しかいない独壇場。ファンネルでいっしゅんのうちになんじっきものざくやぐふをげきついするだいかつやく。
- トリプルドム
- 最後まで話に絡まないし死ぬわけでもない。本当にいただけだった。
- アスランvsルナ
- 噛ませ犬ことルナマリアが圧倒的な力の差で腕と脚を飛ばされたところへかっこよくシン君登場。
- キラvsレイ
- シンvsアスラン
- 「もう過去に囚われて戦うのはやめろ!」みんな揃ってひたすら回想しながら戦い続けたシナリオに対する皮肉ですかこれはw
- というわけでアスランは最後までお説教モード。しかしわざわざ議長のところで戦う理由を再確認までしてきたのに何故今更こんな事言われて悩むのかしら。
- そしてシン君は結局キラ様と戦わせてもらうことすらできず露払いのアスランにあしらわれ、大仰なソード持ってるのに格闘戦で完敗。切り札のデスティニーフィンガーはルナマリアが間に割って入っても止めようとしない小物ぶりをアピールさせられた挙句、アスランが温存してた種割れでルナマリアを助けたうえ両腕破壊。最後の蹴り合いでもデスティニーの脚だけ壊れるなど(まあジャスティスは足にビームブレード付いてるから当然)何の見せ場もないまま一方的に切り刻まれて惨めに墜落するデスティニーガンダム。
- ミネルバ再起不能
- 一方的にAAのゴッドフリートで武器を潰され、ジャスティスのでかいリフターが推進部を完璧に貫通して墜落。
- 例によってララァイベント
- 何故か今になってステラと邂逅。
- 『シン…、シン…。』『大丈夫…だからちょっとだけ会いに来た。』『今はね。』『でも、また明日。』『うん、明日。』『ステラ、昨日をもらったの。』『だから分かるの。嬉しいの。』『だから、明日。』『明日ね。明日。』
唐突すぎて明日とか昨日が何を指しているのか全く分からないのだけど、“明日”とさえ言ってればいいとでも思ってるのか?
- シンの涙
- キラ様が一人でメサイヤを粉砕していく様を眺めながらルナ先生の膝枕で泣きじゃくるシン君。
主役取られた挙句に見せ場もない惨めなやられ役にされたことが悔しくて泣いてるようにしか見えませんorz
- キラ様が一人でメサイヤを粉砕していく様を眺めながらルナ先生の膝枕で泣きじゃくるシン君。
- 崩壊寸前なのに単身メサイヤへ乗り込むキラ
- そのままフリーダムで潰せば良いのにわざわざ生身で議長と対峙するキラきゅん。
そして最後はキラに感化されたレイが議長を撃って終了。あくまでキラきゅんの手は汚さないのか。(−−;
- そのままフリーダムで潰せば良いのにわざわざ生身で議長と対峙するキラきゅん。
- レイが撃った理由
- レイ「ギル、ごめんな…さい…でも…彼も…明日は…」議長『ああ、そうか…』
だから誰か翻訳してくれ。
- レイ「ギル、ごめんな…さい…でも…彼も…明日は…」議長『ああ、そうか…』
- 「この人の魂は私が連れていく。」
- メサイヤ崩壊
- 顛末を月から惨めに眺めるシン・ルナと無残に壊されたデスティニー&インパルス。そしてその他グフ等ザフト機体の残骸が宙を漂う中、ほぼ無傷の主力MS三機が揃い踏みのオーブ軍大勝利カットでエンディングに突入。--そして回想シーン詰めエンディングテーマの後はストライクフリーダムが飛び立つシーンで 終 了 。
……議長倒したらそれで終わり?
最終回なのにキラきゅん一行様は圧勝に次ぐ圧勝で盛り上がりもないし、主人公のはずなのに迷いっ放しで成長もしてないシン君はただやられただけで最後まで活躍できず。
あー無敵のキラきゅんは最後まで強くてすごいですねー。
はいはいいつも多勢に無勢なのにコクピット以外を狙っててもよゆうでかてるキラさまとふりーだむさいきょーでいいですよもう。('A`)
そしてメサイヤ内部での最後のキラきゅん問答。
(互いに銃を構える)
議長「計画止めたら世界はまた混迷の闇へと逆戻りだ。」
キラ「そうかもしれないけどそうならない道を選ぶ事もできる。それが許される世界なら。」
議長「だが誰も選ばなかった。人は忘れて繰り返す。二度とこんな事はしないと一体誰が言えるのだ。」
議長「誰にもいえはしないさ。むろん君にも、彼女にも、やはり何もわかりはしないのだからな。」
キラ「でも僕たちはそれを知っている。わかっていけることもかわっていけることも。」(「それを知っている」というのは「道を選べること」か?)
キラ「だから明日が欲しいんだ。どんなに苦しくても、変わらない世界は嫌なんだ。」
議長「傲慢だね。さすがは最高のコーディネイターだ。」
キラ「傲慢なのは貴方だ。」(まあ確かにこのプラン自体は傲慢というかそれ以前の問題だ。)
キラ「僕はただの一人の人間だ。どこもみんなと変わらない。ラクスも。」( そ れ は ひ ょ っ と し て ギ ャ グ で 言 っ て る の か ? )
キラ「でもだからあなたを撃たなきゃならないんだ。それを知っているから。」(で、「それ」というのは結局「人間は選択できる」ということ?)
議長「だが君のいう世界と私の示す世界、皆が望むのはどちらだろうね。」
議長「いまここで私を撃ってふたたび混迷する世界を君はどうする。」
キラ「覚悟はある。」(今までそんな描写なかったんだけど。いつの間に何を覚悟してたの?)
キラ「僕は戦う!」(戦うってつまり混迷しても最強コーディネイターの力で戦って勝ち抜くと?それとも平和のために尽力するって意味?ラクスの手駒しかやったことないくせに?)
パーン!(デュランダルがレイに撃たれる)
結局キラきゅんが知っているという「それ」は「選択と自由」なのか?しかしそんなのは誰でも分かっているはず。
それでも今まで無理だったから、自由を止めてでも戦争を無くして平和にするというのが議長の提案した取捨選択だっただけ。それに対してラクス教キラきゅん一派は戦争の余地を残してでも自由の維持を選択したという話であろう。議長の試案の有効性云々を捨て置けばそこで対立するのは平和と自由どちらが優先されるべきかという単純な命題であって、混迷がどうとか覚悟がどうとかいう問答にはほとんど意味が無い。
つまるところ議長とキラの問答は最初から最後まで完全にズレているとしか思えない。
またそのキラきゅんに「君(レイ)は君であって彼(ラウ)ではない。」と言われただけで感化されてしまったレイは元々何がしたかったのか。
「俺を作った奴の夢は知らない」と言いつつラウの意思は引き継ごうとしている事から考えると、勝手に欠陥品として作られた事に主体的な怒りを持っているのではなく放置されて目的を与えられなかったことが問題であり、ラウを受け入れた理由は妄信してるギルパパの指示だからとしか考えられない。
元からクローン元のアルダフラガを否定してるのに今更同一性否定されただけで妄信の揺らぐ理由が不可解なのだ。まずもって「ギル、ごめんな…さい…でも…彼も…明日は…」が全く解読不能だし。
で、肝心のデスティニープラン自体もここまでしょうもないものではフォローのしようがない。
こんな「武力統一で戦争を無くすぜ」をさらに出来損ないにしたような計画を本気で実行しようとする議長の小物ぶりが泣ける。
そして遺伝子改造された優良人間であるというコーディネイターの設定が最後までまともに扱われていなかったと思う。
最初から改造されているかいないかで優劣が決まるという設定はその時点でかなり無茶だし、現在の人種問題よりもなお酷い。なにしろ単に優良民族を自称するというのではなく、越えられない壁として明白に優良だなんてのはさすがにやってられない。
無印におけるキラの「サイにできて僕にできないこともある」という台詞も全く実感を伴わないしMSの操縦においてそのOSをコーディネイターしか使えなかったという歴然とした差が提示されていてナチュラルには何のアドバンテージもないというのではもはやナチュラルは絶望し卑屈に生きていくしかない。
そこで社会的でなく生物的な問題によるコーディネイターの出生率低下という話は出てきたが、それだと「解決できない場合→実はコーディネイターは使い捨ての駄目な欠陥人間でした」「解決できる場合→やっぱりナチュラル(゜⊿゜)イラネ」と両極端になるだけである。
出生率といえばFSSにおける騎士設定のパk…もとい、ヘッドライナーの設定にも同じようなことがあり、まああれ自体も設定周りはなんだかなぁと思う面もあるしそんなことがどうでもよくなるくらい神設定(というか神そのもの)の主人公がいる点で最強コーディネイター様キラきゅんのいるデス種と共通点もあるが、FSSでは先天的・選択不可能なものであるしその圧倒的優位性を踏まえたうえで(きちんと解決になっているかはともかくとして)その力ゆえの制限や軋轢、悲哀といったものを提示している。
同じく永野の関わっているシェルブリットのようにジーンマイナーという劣等種を主人公に据えるのが通常の作り方でありそれをしないなら話作りにも相当の注意が要るし、ましてや優等種の有象無象をも凌駕する最強コーディネイター様が弱者の力なんて借りる必要もなく一人で解決なんて論外ではなかろうか。
そして最後までバンク戦闘と回想乱舞も相変わらずでもうこれ以上まともにコメント入れる気もしないorz
そしてこの最終回の直後、以前にも観た映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」が放映されたのだけど、相変わらず良い出来でデス種最終回とは雲泥の差。
戦闘もののガンダムよりもこちらの殺陣の方が遥かに素晴らしいってどういうことよ。まあTVアニメを映画と比べるのは最終回といえど酷なのやもしれないが、話の出来も説得力も人間のかっこよさも比べ物にならない。
というかもはやデス種に対する嫌味でぶつけたのかとさえ思える始末。
酷い最終回を観た後だけあって余計に良さが際立ったし滅茶苦茶癒された。(T▽T)