遂 に や っ た か 。
WOWOW SHUFFLE!
♯19 忘 れ 得 ぬ 思 い
前回楓の暗黒面が密かに顕現したところで終了し、否が応にも期待の深まる第19話。
- OPの変化
- 朝食カットのプリムラがトンカツ齧って嬉しそうに頬を染めている。しかし何故よりにもよってこの回からなのかしら。
- 冒頭
- 今回のキーワードとなる「あんたなんか、死んじゃえばいいんだ!」から始まるストーリー。
- タイトルコール
- やはりまた矢印消滅。話数も♯表記で、黒バックに淡々と「忘れ得ぬ思い」の文字が現れる。
- 8年前
- 事故で母を失い生きる気力を持たなくなった楓に、自分を憎ませることで目的を与えようとする稟。この声で回想シーンをやられるとどうしてもラムネのぽんこつを連想するけど方向性が全然違う。
- 楓の苛烈な日々
- 楓の繰り広げる、あらゆる形態に及ぶ稟イジメ。言葉で僅かに触れられただけだった原作とは異なって、ハブに閉め出し・カッター投げに至るまで思い切り描写されており、さらに冒頭の「あんたなんか死んじゃえばいいんだ!」にまで繋がってもひたすら耐え続ける稟。この頃の稟君は人間として出来過ぎというか、もはや人間離れしている。
- 真相発覚
- そして、真相を知って反転し「尽くす女」化するイベント。このシーンでは二人とも制服で、稟の声も本編と同じになっている。それだけの間稟が耐え続けたのも凄いが、それだけの間楓が盲目的に復讐行動を取り続けたのはある意味もっと凄い。
- 回想終了
- 稟の部屋を掃除しながら、一転穏やかな顔で「稟君のために」と繰り返し呟く楓のシーンで前半終了。
- 亜沙先輩と稟
- 後半早々、やはりデート。自身の不調に気付きつつも身体の事情を隠す亜沙先輩。でもその強がる態度も凄絶に可愛らしすぎる。
- 今週の裕羅さま
- カレハ先輩の「ちゅ〜っ」が堪らない堪らない堪らないっっっっっ!嗚呼暗黒面カウントダウン進行の中での清涼剤。
- 亜麻ママン
- 相変わらず最強の萌え具合というかこの声はもう反則の域。(T▽T)
- プリムラとゲーム
- 黒いPS2と思しきコントローラーなのに何故か画面に映ってるゲームはPONG。
- 上の空で受け答える稟。
- 亜沙先輩を心配するあまりなのは分かるが、自ら最後の駄目押しをしてしまう主人公。稟君落ち着けその生返事は駄目だ自殺行為だうわ何をするかえd
- 目がー、目がーっ!
- 虚ろを通り越して形容しがたい壊れた目で「稟君が幸せならそれでいいんです。」と答える楓だがそう言いながら一心におたまでかき回していた鍋は空のままというホラー。もう楓は止まらない。
- 絶頂と絶望
- 亜沙先輩とデートを愉しむ稟、寂しさに泣き崩れる楓。
- 空鍋とプリクラとプリムラ
- 発動編
- 「…………………帰ってください。」
稟に連れられて家に来た亜沙先輩を前に、稟を奪われた楓の暗黒面が遂に発動。亜沙先輩に掴み掛かり、戸へ叩きつけ、「この家にまで来ないで!」「稟君を、返して」と迫り、もはや稟に静止されても止まらない楓、そして。
- 「…………………帰ってください。」
「あんたなんか、死んじゃえばいいんだっ!」というかつてと同じ言葉を吐き出す楓と、そのショックで発作を起こして倒れ伏す亜沙先輩というところで終了。
今回「あんたなんか死んじゃえばいいんだ!」という言葉が鍵となったが、特に亜沙先輩については母を「殺した」相手だと思っていた稟のときとは全く事情が違う……いや或いは、生きる目的が母の復讐から稟への奉仕に変わった楓にとっては同じ事だったのやもしれない。
ともかくあのひたすら退屈なだけの原作ゲームではありえない衝撃的な展開で、まさかここまで凄いアニメになるとは思いもよらなかった。今回は先輩組や亜麻ママンの萌え具合も凄まじく、色々な意味において過去最高潮。もう瞼を閉じると空鍋が浮かんでくるくらいに。
アレをここまで面白くされるともう感服のあまり言葉も無い。次週も愉しみである。