ついんついん

ついカッとなって女なのに女好きな会長とその双子の弟が主人公であるあのゲームをプレイするに至る。


…いや捏造メイドゲーではなく「TWINS2-恋愛未満-」のこと。先日の変則バトン「年下キャラ」で思い出したこともあって紅葉ルート進行中。
しかし吾輩が好きなゲームというのは、同時に人に薦める気にはなれないゲームであることが多い。もっとやってみてほしいとは思うのだけれど。P17nにしても廉価版が出た機会に何度かかなり強引な布教はしたが、その後は何度か「やれー」とは言ってるものの人を選びまくるゲームだという自覚(?)もあるのであまり感想を求めたりしないようにしている。
先日買ったいじケアは総受け趣味人御用達でノーマルな出来ではないし、お嬢様組曲はピンポイントでヒットしたけどあっさりしすぎ。フローラリアにしても吾輩には会長萌えが究極にして絶対なのだけど単純に作品の出来としては人に薦められるほど良いとは言い難い。
最近のゲームで吾輩が薦めてもいいと思えるのは「ままらぶ」と「DearMyFriends」くらいのものだろうか。ままらぶはメインヒロインの涼子さんシナリオ以外がいまひとつ(丸戸氏曰くこれはキャプテン・ラヴ*1方式らしい。)だとかDMFは都香シナリオの展開が酷いとかいう欠点もあるけれどまあこのあたりなら普通に面白いと思える。


で、このゲームも発売が結構前なのを差し引いてなお欠点を挙げればキリがない。「ツインズラプソディ」「TWINS2」ともにワゴンセールが定番で、少し探せば3桁の値段で売っているほど。まず絵がとにかく安定せず、改めて見ても立ち絵(フェイスウィンドウ)とイベント絵の落差が激しい。「フェイスウィンドウ>>立ち絵>>>>一部のイベントシーン>>(越えられない壁)>>一部のイベントシーン」という感じでかなりきつい。1は誰がどこにいるか分からないシステムだったり終盤の発生イベントにランダムがあったりするし、2でもまだパートボイスで重要イベント以外の会話では最初の台詞だけ声が入るという妙な配置だった。


それなのに吾輩は何が好きなのか、と考えると、まずメインヒロインの穂波つばさが良い。(ちなみに年上ではない)
つばさちゃんは「デフォルトで変」なのだが、ただ記号として変なだけの電波娘ではなく、理由があって筋が通って芯のある真っ当に変な娘なのだ。この変な方向へその自覚を持ったうえでなお直進する考え方が好き。2における、嘘は駄目、嘘には勝てない、という言葉とともに、ある意味でまさに吾輩の志向する理想のひとつといえる。
そして件の変則バトンで言及した歩美ちゃん。この爪切り娘は紅葉に対する立ち位置がツンデレのようにも見えるのだけどやはり直が好きで、直と紅葉のデュアル主人公制というシステムで最も重要な位置にいるキャラとも言える。この絶妙な関係でなお、安易には曲げない徹し方が吾輩は好きである。


ただこの設定と関係は良くも悪くも微妙なところがあり、受け付けない人にはまったくもって駄目だろうなぁとは思う。吾輩にしても買うとき(1、2とも同時に買った)にこんな内容だとは予想していなかったし。そもそもなぜこれを買ったのかさえよく思い出せなかったのだが、当時の日記を引っ張りだしたところ、自室で「ツインズラプソディ」の古いチラシを発掘して興味を持ったかららしい。やはりこういうときに日記は便利*2である。


まあそれはさておき前作「ツインズラプソディ」の方がXPで動かないため、久しく放置中の旧PCを引っ張り出して来ようかと半ば本気で思案している今日この頃。


*1:各章に登場する、メインヒロイン以外の娘を全て真正面から振っていかねばならないあのゲーム。

*2:この時期の日記は書きかけで完成してないため結局HPに上げずに封印されているけど。