見えない設定

鍵姫物語 永久アリス輪舞曲

第09話「Turtle's Story」

前回あれだけ無茶をやったのにまだ冒頭でアスカと共闘してることに驚き。
しかし前から思ってたことだが、「さすがはここまで勝ち抜いてきたアリス能力者ね」とかいう以前に4対1(有人とアスカも入れると6対1)という構図がまず根本的に間違っているとしか思えない。
これまでは有人を取り込もうとする自爆霊とか、暴走する能力のままに破壊を繰り返すだけのファイアスターターとかイレギュラーな相手が多かったから目立たなかったものの、こうして能力者同士で正面から物語を賭けて戦うというときに一人の敵を囲んで集中攻撃する時点でアスカさん羽根アタックが無くてもイジメというか一方的なリンチにしか見えない。
いや特に制限が無いなら戦略的には非常に正しいし、その大所帯に一人で挑もうとする方がどうかしていると言わざるを得ないのだけど。普通に考えたら林立する派閥同士の抗争とかに発展しそうな気がする。ただそれはそれで乙女決闘ものとしてどうなのかと思わないでもないが。
見てる限りアリス能力者は精神疾患レベルに性格飛んでる人が多い*1ので、単に有人(武力3・統率92)がいないと集団行動取れるほどの協調性が無いだけなのやも。


そして今回遂にアスカの不意打ち羽根アタックを喰らったキリカ先輩が脱落。前回といい妙に重い話が続く。ただトラウマになっている出来事がアリス能力をきっかけとして発生しているキリカ先輩の過去話を見てると、トラウマの内容はさておきアリス能力の設定がますますよく分からなくなってきた。
アスカが言う“アリス能力者の物語の裏にある醜いもの”のできるきっかけがアリス能力だとしたら順序が逆になってしまうのだけどその前後の関係はどうなっているのかとか、幼少の頃から鍵持っていたということはどんだけ長いスパンで能力者やってるのかとか、彼女らは幼少の頃からこんなペースでバトルしてるのかとか、一応アリスの物語が好きであることが条件らしいアリス能力者がどれだけいるのかとか、これまで相手としてこの街の中に住んでいる能力者しか出てこなかったけどアリス能力者がどれだけの範囲に分布しているのかとか、そもそも具体的に物語をどれだけ集めたらいいのかが全く示されてないから流れが見えないとかいう疑問は山のように噴出。そういえば「神無月の巫女」でもちょうどこのあたりで目標ライン・最終防衛ラインが見えないことに戸惑った覚えがある。


そしてアスカさん羽アタックが通じないありすの謎に踏み込みそうなところで今回は終了。
残り三話、非常にアレなありすの正体もそろそろ明らかになるのかしら。


*1:有体に言えばみんな揃ってキ印。