夜の銀ギツネ黒ネコとタヌキ

日本橋から撤退し無殿とも別れて家の前までたどり着いたところ、夜も遅くにネコとタヌキが道で睨み合っていたので、このような異種族間の抗争はどちらがどのように勝つものなのかという興味もあってしばらく観察してみた。
狸は10メートルほど離れて観察しているこちらにも注意を向けながら猫のまわりをゆっくりと一周し、猫もそれに合わせて視線を動かすという張り詰めた冷戦状態がしばらく続いた後、結局狸が猫を睨んだまま後退して終了。
吾輩はできるだけ干渉しないつもりで離れて見ていたのだけど、狸はこちらを若干意識していたようにも見えるし吾輩を警戒して猫を攻撃できなかった可能性もあるので、まあこれをもって何かしら結論付けられるものでもない。