#02 熱かった日のこと

5時になったところで会場へ。しかし風が強い強い。
日は出てきたので幾分ましだが下向いてても帽子を飛ばされそうなくらい強烈な風が吹き荒んでいるため仕方無く帽子を脱いで移動。なにげに吾輩が屋外で帽子を脱いだまま移動するなんて恐ろしく珍しいことである。そして会場に入ったところで帽子を被り直して4階へ。もうコスプレしている人がわんさかいる模様。
色々ブースを見て回りながら、膨大な量の600円均一テレカを発見してつい捕まってしまう。昨日のリバティーでも耐え抜いたというのにここで7枚ほど購入。そしてテレカ漁りの最中に、ようやく東京へ到着したむ殿と合流。
各ブースを冷やかした後、一旦外へ出て補給。これだけの人がいてもコンビニ店内にしっかり食べ物がある辺り対イベント用シフトは万全の模様。この周辺の店は昨日今日だけでどれだけ稼いだのだろう。


食べながらの荷物整理中、む殿に靴箆や裁縫道具を持ち歩いている男を初めて見たとか言われたが、対イベント仕様の軽装備とはいえ筆記具や裁縫セットは最低限の基本装備として外せないと思う。それにタマ姉も裁縫道具くらいは持ってなさいと言っていたではないか……って、考えてみるとあれは「女のたしなみについて」だった気もする。


そして7時から列に入り、順次入場。シャッター外には早々に恐ろしい列が出来ていたが、スルーして他のところを見て回る。コイ殿には委員ちょ本を買ってきてくれと頼まれていたので一冊確保するが、さすがに第1部では難しい。このあたりで吾輩の連続稼動が24時間を突破。しかしまだコミケは始まったばかりである。
9時になったところでマルク殿より駅に到着したとのメールが来たけど、さすがにこの会場内から駅まで迎えに行くのは無理。(−−;


まあ1部では見るべきスペースの数は少ないので、秋葉に行ってファミレスで原稿を書くという無殿と10時に別れて4階でマルク殿及び凶音殿と合流。ステージでは丁度GGGがリハーサルをやっている模様。リハ終了後、名人ことタカなか殿やコイ殿らに挨拶しつつ待機。そして元GGGメンバーであるSHIRO殿らも登場。


予定では12時からだったが、何やら繰り上がって11時半よりをたふぇすと開幕。トップバッターはGGGで、初っ端は前々からやると言っていた下級生2のんびびび*1。そして久々の「今日も明日もいつもの道で」を聴く。
なにげにこの曲も好きなのだ。このシリーズはTLSSしかやったことないけど。(をぃ)

あとねこねこの曲だけはよく知らなかったがPowderSnowに勇気の神様と定番の曲が続き、最後に再び下級生2の恋の歌。今回は制服もあれで、下級生2仕様だった模様。


次は電波系オンリーバンドぷきぷきぱよ。冬もマシンガンとかアキバで抱きしめてとか定番電波ソングが並ぶ。コスチュームも2kたん、Xpたん、Meたんが揃い踏みし、「Meたんなら葱を使えー。」とか思ってたら本当にネギ持ってるよこの人。
さらにはペヤングまで出てきたりOSのエラー音を弾いたり。さすがだ。
そして次の曲が凄いらしいというので特に注目していると……さ く ら ん ぼ キ ッ ス の イ ン ト ロ が 。
『あれれ?おかしいなこのOSは〜♪』
�堯福陰◆院─,箸蕕屬襪Δ◀鵑匹Δ困ǂ茲辰叩Ą�
よもやここまでMeたんで攻めてくるとは思わなかった。こんなネタを仕込んでいたとは、ぷきぱよ恐るべし。


前半最後はアニソンバンドスペースランチ。曲目はいきなり忍者キャプターから始まり、ボルテスにベルばらと続く。選曲が熱いしボーカルも凄い。忍者キャプターやボルテスVは本当に堀江美都子を髣髴とさせる。マイペース大王にデカレンジャーと最近の曲でもツボを押さえており文句無し。
アンコールの聖闘士星矢も終わったあたりでをたふぇすと第1部終了。


コミケのほうも第1部が終わってしまったので1階に下りる気も出ず、すっかり燃え尽きてごろごろしているコイ殿らとまったりしていることに。
SHIRO殿やぷきぱよのOSたんの人なども来て吾輩がついいつもの癖で買ってきていた雲龍も皆で食べたりしている中、ステージではミスターコスプレ嬢コンテストという定番のしょっぱいものの次にやっと普通のコスプレコンテストが始まる。コイ殿はD.Gray-manのリナリーとか設定通りのちっちゃいエドハガレンを見て物凄い勢いで喜んでいた。


16時からは即売会第2部が始まるのだがをたふぇすとの配布冊子を貰っておきたいのと、どのみち第2部をたふぇすとが16時半から始まるということもあってをたふぇすと終了までは4階に篭ることに。




―――そんな第2部開始直前の4階というまったりした空気の中で、それは始まった。



簡単な紹介と共に一人の男がステージに立つ。アナウンスによれば知る人ぞ知るが、恐らくほとんどの人は知らないであろう企画らしい。一体何なのか、注目を集める中おもむろに音楽が流れ、男は動き出す。
それは予想外の、それでいて懐かしいものだった。


ガンダムSEED北斗の拳幽遊白書鋼の錬金術師といったアニメのテーマソングに合わせて、たった一人の男がアクションでそのオープニングを再現する。

アニメっ子ならその多くが通ったであろうOPアクションの真似を、ひたすら煮詰めたただそれだけのものである。しかしこの“アニメOPひとり再現ショー”とでも言うべきそれに芸人の魂を視た。
OPムービーのツボをきちんと押さえているアクション構成、あくまでも補助として使われている最低限の、しかし効果的な小道具、そしてアニメのOPアクションという忙しないものをぶっ続けでやり続けるその意気に乾杯。
観衆はまさに大喝采で、吾輩も映像があったら買って帰りたいと思った。いやこういうのは何度も視るべきものではないのだが、丁度16時前という時間で多くの人が第2部の列待ち・準備のため見逃していたであろうことは残念で仕方ない。そのくらい思い切り愉しめたし心底感動した。予想だにしなかった、非常にいいものを見せてもらった。


42歳になるという当人はここで10年ぶりにこれをやったらしいが、彼は今回の会場で一番輝いていたんではなかろうかと思う。


*1:「18」のこと