なぜカドを取らないっ
- 出版社/メーカー: すみっこ
- 発売日: 2007/04/27
- メディア: DVD-ROM
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とりあえず吾輩としては時々出てくる学園長のアタックチャンスネタがやたら演技頑張ってて強烈にツボにはまったw
話は全体にやたら短く、体感ではお嬢様組曲よりも短く感じるくらい。そして中身はまあ想定の範囲内といえば範囲内なので地雷とは言わないまでも、想定範囲の中でも限りなく下の方でやや厳しい。
わりといいところを見せる位置かと思われた学園長とかクリステル先生も、少なくともメインと思われる香織・由香利・美弥子の三人をクリアした範囲では全くストーリー部分に絡まず、ただアタックチャンスネタとハートマン軍曹ネタを出すだけのキャラにしか見えない。ただでさえ少ないサブキャラの扱いもそんなものなのでストーリーも盛り上がりに欠ける。吾輩の購入動機の4割を占めていた由香利による主人公監禁拘束イベントから香織が報復行為とともにそこへ踏み込むシーンへ至るコンボ以外では、もうアタックチャンスしか印象に残っていない。
あと言葉遣いについては、敬語周りにはもはや最初から期待していなかった*1ので目を瞑るとしても、京都の華族のお嬢様に「全然いいわよ」とか言わせるのはあんまりだと思う。これは美弥子ちゃんのフランクさがどうこうというレベルの問題ではない。
そしてシステム周りも地味に悪い。初回起動時にコンフィグ弄ったらバグで落ちたためすぐ修正ファイル入れたものの、その後もセーブ・ロード画面絡みのバグで止まる場面は結構多かった。またシナリオの短さを誤魔化すためなのかメッセージスキップも妙に遅く、高速既読スキップ無しではもはや残り三人クリアする気も出ない。
というわけで吾輩としてはここで終了。個人的にはギリギリで許容範囲だったけれど、並のクオリティの期待を前提にするなら人にはまず薦められない。
基本設定とかキャラ立てはわりと好きなのだけど。
*1:なにしろエロゲにおいては、万単位のヒットを飛ばしているソフトやブランドでさえ、ライターが「おっしゃられる」のような二重敬語の誤りを理解している割合は決して高くない。