YよりG

910SHは機能を調べていると結構至れり尽くせりで、USBケーブルを繋ぐとそのままmicroSDカードリーダとしても使える模様。 miniSDカードあたりまでならまだしもmicroSDはあまりにも小さすぎて取り扱いにくいので、そうなるともうこのまま携帯に入れっぱなしでいいような気がしてきた。
動画は録画も再生も640×480のVGAまで対応ということで、ゲームのデモムービーとかを3GPに変換して入れてみるとかなり綺麗に再生されて驚いた。まあどのみち動画動かすとかなり電気を喰うので充電機会の確保ができないことには長いものはあまり使えそうにないけど。


まあそんな感じに機能が充実しててかなり便利になってるのだけど、その一方で前のV601Tより使いづらい点も散見される。
閉じたときの上下の安定感はV601Tのほうが桁違いに上。そしてサイドキーはモニタが反転する関係で使う機会がかなり多いわりに、上下ボタンはやたら硬くてカーソル送りがしにくいしキャンセルボタンがやたら小さくて浅いため押しにくいのにシャッター/決定の方は妙に感度がよすぎる。ライト点灯が一番押しにくいキャンセルボタンなのも地味に不便。
また“携帯付きカメラ”の矜持なのかメニューカーソルのデフォルト位置がデジカメコマンドになっているのだけど、メインボタンを二度押ししてしまっただけで一々カメラが起動してジジジとフォーカス調整を始めるのは結構うざったい。あとV601Tはメール着信時にメールコマンドを押すとデフォルト設定でメールの振り分けられたフォルダにカーソルを自動で合わせてくれたのに、今回そのあたりも手動。


そしてなによりも。
「いらない……[Y!.]ボタンが一番いらないっ!!」
というくらい「Yahoo!」ボタンは本格的に邪魔。まあこれは機種の問題ではなくvodafone時代の携帯からSoftBank携帯に変わったせいでもあるけど。
一回そのボタン押しただけで使いたくもないYahoo!のサイトに確認すらすっ飛ばして接続するというのは気持ち悪いにも程がある。パケット定額でも4200円になるまでは使った分だけ料金が上がるのにボタンひとつでパケット消費するというのは迷惑レベルだし、しかも多くの動作でキャンセルキーを兼用してるから二度押しの誤爆率も高い。さすがはやわらか銀行のやることか。(何)


まあそんなこんなで東芝のあれはスペックの数字にならない部分で地味にかなり優秀だったように思う。しかしこのカタログ通りの910SHのスペック自体はかなり良いものなので、さほど困惑しているというわけでもなかったりする。