00年代アニメ回想

そういえば2010年代に入ってたことに気がついたので、00年代ディケイドのアニメを振り返る。いまさら。
そんなわけで00年代アニメの吾輩内の独断と偏見を中心基準にしてトップ10を考えてみた。ディケイドといってもアニメの話なのでライダーとかは対象外。


 1.神無月の巫女 2004年
予備知識無しで見た第一話、初っ端の姫子のぱんつ丸出しすっころびシーンとごきげんようから始まる朝、さらに学園中の敬愛を集めるパーフェクトお嬢様千歌音ちゃんと密かにお友達設定で、オリエンタル風味入りのマリみて系統なのかと思ったら……
対のベストカップルと噂されてる学園の貴公子大神くんとも幼馴染→天変地異からいきなり巨大ロボ登場→姫子のため宿命に抗って同胞と戦う大神くん→日輪光烈大激破ァ!→俺はオロチと戦う!姫子は渡さない!→そのときロボの足元では(ry


という初見のインパクトが凄すぎた。
そしてそんなロボアニメ風情でありながら物語の最大の中核が実はロボでも姫子でも大神くんでもなく千歌音ちゃんであり、千歌音ちゃんの千歌音ちゃんによる千歌音ちゃんのためのジェットコースター百合アニメとして物語が収束していくすごいアニメだった。
介錯アニメでは他に永久アリス輪舞曲とかも嫌いじゃないけど吾輩内で神無月のインパクトは格別。
で、スパロボ参戦マダー? まあ超難しいと思うけどw


 2.大江戸ロケット 2007年
時代考証ナニソレ美味しいの?状態で色々とすっ飛んでる話だけど、面白いギミックが多くて非常に楽しめた。
そしてただのギャグアニメというわけではなく真剣なテーマが入っている。
特に吾輩の評価をかなり押し上げる要因になっているのが、主人公たち町人を目の敵にしていた八丁堀・赤井西之介の存在。ただの後ろ向きで嫌味なだけのキャラという当初の印象と裏腹に、ダメな人なんだけど最終的にはこれが実は裏の主人公とでも言うべきものになっていた。
ある種キワ物な神無月を除けば、吾輩としては一押し。こちらはこちらで結構特殊だけど。


 3.シャイニングティアーズクロスウインド 2007年
天然なのか狙ってるのか判断に困る稀代の抱腹絶倒超アニメ。
「俺はトライハルトだ!」
「俺の聖杯はどこだぁー!!」
ほぼ全編ツッコミどころ満載で実況向き。
石田彰が保志に心剣をアレされて「熱い……」と喘いでるとかナンデスカコレハw
サクサク進み流れるように現れるツッコミどころの嵐で、皮肉ではなく本当に楽しめた愛すべきめいさく。


 4.ドルアーガAOU+SOU 2008+2009年
ドルアーガをアニメ化ってどうするんだろうと思ってたら数十年後が舞台のおおむねオリジナル新作。
一期は第一話が全編主人公の妄想夢オチだったり、主人公はガーディアン(盾担いだ壁役)なのにEDで主人公役のKENNが「盾なんかもう要らない」と歌ってたり一見すると珍妙なアニメだったのだけど。
その後続けて見てたらきちんと友情も裏切りも別れも成長もギャグも織り込まれててなかなかの傑作だったと思う。


あと何度も言うけど二期の死者と再会できる常春の館で「姉さんと一緒に暮らす」と言って本当にそこに残った副官の人を吾輩は忘れないw


 5.あかね色に染まる坂 2008年
トンデモ展開の見本のようなアニメ。
成功例という意味でも見本。吾輩は「成功したキャベツ」だと思っている。
原作ゲームのあれやこれやといった重い部分を捨ててまったく別のところに重点置いてるので原作好きな人は怒ってもいいと思うけど、吾輩はこれが面白かったのでよし。
一言で言えばジェノキラーアニメ。原作ではさらっと出てきた程度の邪気眼的「ジェノキラー」をここまで引っ張りまわして遊んだ末に軸にしてしまったスタッフは凄いw
この妹エンドは仕方ない。だってジェノキラーだから。


そしてビッグジェノキラー。
ビィーッグ・ジェノキラー!ああやりやがった。
トンデモ展開でも、きちんと楽しませようとする気概の伝わってくるいいトンデモだった。
あとれんれんかわいい。この訴えは毎日(ry


 6.ef -a tale of memories- 2007年
個人的にはefメロよりこっちの方が。
千尋かわいい。やはり千尋かわいい。大事なことなので二回言いました。
最終話のOPには驚いたけど、映像の美しさと完成度としては中期版のほうが好き。
あとなんといってもみやみや99件のメドレーが強烈すぎる。


 7.うたわれるもの 2006年
フォークが、フォークがっ……
ああ、いや、ハイクオリティーに原作を消化した佳作だと思う。
カルラの胸のたゆんたゆんぐあいの描写とか非常に凝ってたし、戦闘描写も良かった。
純粋に高水準なアニメだった。


 8.sola 2007年
正直、当初はただ眠いアニメだと思ってた。
しかし今や、蒼乃姉さんの存在だけでもうここまでの位置には来るのだった。
サブタイトルのカタカナ表記で、特に「ユウメイノサカイ」が好き。


 9.shuffle 2007年
ゲーム原作アニメで空鍋をやらかしたのはひとつのターニングポイントで、
その後の 「Gift〜エターナル一人糸電話〜」 とか 「ef-テイルオブ着信99件-」 とか 「11eyes-剃刀紅茶と白昼下着の少女-」 とかにも影響していると思う。(niceboatは原作からアレなので別格としておく)
それで空鍋ばかりが取り沙汰されるけどそれ以外でも魔界とプリムラの話とか亜麻ママン(ひらがなにすると「あまままん」)とか原作で全然足りてない部分を掘り下げてて話としては原作より格段に面白いものになってたと思う。


 10.コードギアス+R2 2006年+2008年
なんだかんだで面白い。
まあ全体を見ると話としてはぐちゃぐちゃなのだけど。一話一話の引き、盛り上がりは本当に凄かったと思う。
ただロボアニメといっていいのか悩ましいほどロボが全然「活躍」しないのはどうにかならんかったのか。